イラストレーターやデザイナーとしてスキルアップしたいとき、「どんな本を読めば実力が上がるのか?」と迷う人は多いと思います。
とくに構図、ストーリーテリング、キャラクターの動きの描写などは独学では理解しにくく、質の高い書籍に触れることで一気に視界が開ける分野です。
今回は、現役の絵師・アニメーターの知人が実際に勧めていた本や、私が特に効果を感じた良書の中から、初心者から中級者まで幅広い人に役立つ3冊を厳選して紹介します。
どれも「買ってよかった!」と胸を張って言える本なので、ぜひあなたの創作の参考にしてみてください。
1.
ハンス・P・バッハー『VISION ― 未来を映すヴィジュアルストーリーテリング』
絵を描く上で、多くの人が最初に悩むのが「一枚絵で物語を伝える」こと。
ただ綺麗に描くだけではなく、視線誘導、構図、カメラワーク的な発想など、プロが無意識に使っている”絵作りの基礎”が必要になります。
以下記事のテクニックもこの本から学んだと言ってもいいと思います!!↓↓↓
ハンス・P・バッハーの『Vision』は、まさにこの部分を徹底的に解説した一冊です。
彼はディズニー映画のビジュアル開発を多数手がけており、ストーリーテリングの知識と経験が桁違い。
ページをめくるだけで、構図の「正しい理由」と「悪い理由」が直感的に入ってきます。
特に以下の点が秀逸:
- 物語を一枚絵で表現するための視覚的ルールが明快
- 画面の重心や余白の使い方がわかりやすい
- 映画的な構図感覚がそのままイラストにも応用できる
「絵に説得力がない」「何か足りないと言われる」と悩む人にこそ刺さる一冊です。
2.
『完全版 写真がもっと上手くなる デジタル一眼 構図テクニック事典101+』
写真の本だからといって侮れない──むしろ、絵を描く人ほど読む価値があります。
イラストの構図は「写真の理論」を理解すると一気に洗練されます。
この本では、プロカメラマンが実用的な構図の考え方を101種類以上紹介しており、画面のバランスの取り方、視線誘導、奥行き、光の扱い方などが驚くほどわかりやすくまとまっています。
なぜ絵に活かせるのか?
- 写真は一瞬で情報を伝える必要がある → 一枚絵にそのまま応用可能
- 構図の”理由”が言語化されているため理解が深い
- カメラワークの概念を取り入れるとイラストの説得力が増す
私はこの本を読んだあと、自然と“絵が整理される”感覚を得ました。テーマや描きたい空気感を画面に落とし込む力がつくので、初心者にも非常におすすめです。
3.『電脳コイル ビジュアルコレクション(ロマンアルバム)』
アニメーター志望の友人に「これだけは絶対に買ったほうがいい」と熱く勧められたのが、この『電脳コイル ビジュアルコレクション』。
実際に手に取ってみると──
走り出すキャラクターの原画が1枚1枚、細かく掲載されている!
キャラの動きがどうつくられているのか、線の抜き方、重心の移動、スピード感、体のひらき方まで、プロの技術が目で見て理解できます。
しかも『電脳コイル』は、
- おばあちゃん
- 子ども
- スタイリッシュなお姉さん
- 犬(ゴン太?)
と、バリエーション豊かなキャラクターが登場します。そのため「キャラごとの動きのクセ」が非常にわかりやすく学べるのが最大の魅力です。
アニメーター志望の人だけでなく、
- 動きのあるイラストを描きたい
- 自然な人体の動きを理解したい
- 躍動感のあるキャラを描きたい
という絵師にも強くおすすめしたい一冊です。値段はやや高めですが、資料としての価値は抜群。
まとめ:絵の”説得力”を上げるならこの3冊で間違いなし
今回紹介した3冊は、構図・ストーリーテリング・動きの描写という、絵を描くうえで避けて通れないスキルを高いレベルで学べるものばかりです。
- Vision → 絵に物語を宿すための構図力と視覚的ストーリーテリング
- 構図テクニック事典 → カメラの理論で画面の完成度が一気に上がる
- 電脳コイル → “動きの描き方”を原画レベルで理解できる資料
どれもクリエイターとしての土台を強めてくれる良書です。
「描いているのに伸び悩む」「絵に深みを出したい」「もっと表現の幅を広げたい」という人は、ぜひ手に取ってみてください。
創作の世界が、さらに面白くなるはずです。
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